04 TDC年鑑 インタラクティブデザイン賞:Amit Pitaru & James Paterson
2004 TDC賞

insertsilence.com pitaru.com

http://insertsilence.com
http://pitaru.com (Amit Pitaru)

http://pitaru.comは、コンピューター・メディアに対して私が抱いていた興味や関心を探求する場として1997年に立ち上げた。私は以前ミュージシャンだったが、徐々に作曲からプログラミングへとスキルの範囲を広げてきた。この移行は思ったよりも簡単であり、今日私が行っている仕事の大半は、これがなぜそれほど大変ではなかったのかを探求することを目指したものといえるかもしれない。同じ頃、James Patersonもhttp://presstube.comでビジュアル・アーティストとして私と同じような経験をしていた。人間の感覚器官ではビジュアルとオーディオは区別されるが、どちらにも共通の構造的、象徴的属性が隠されており、私と彼はこれらの共通点を探求する場としてhttp://insertsilence.comを作り上げた。音楽家や画家は何世紀もの進化の結晶ともいえるピアノや絵筆などの器具を駆使して仕事をしてきた。ソフトウェアの世界にはこのような洗練された器具がないことから、私たちは自分たちの仕事を助けてくれる自分専用の器具を作り上げる努力を続けてきたのだ。Interaction Designの巧みは、使う人に制約を与える器具と、発展を促す器具とを差別化するというところにある。東京TDCのインタラクティブデザイン部門で私たちの仕事が認められたことを光栄に思う。
●2001年に立ち上げられたInsertSilenceは、A. PitaruとJ. Patersonが取り組む共通のアイデンティティー/ブランド。彼らの作品は最近ではロンドン・デザイン・ミュージアム、ロンドン現代芸術研究所(ICA)、パリのポンピドー・センター、ソウル・メトロポリタン美術館、イスラエル美術館などに展示。また、InsertSilenceはビョーク、ミック・ジャガー、ディーゼル、ソニーPS2などのプロジェクトにもコラボレーション参加している。

Amit Pitaru/James Paterson

●Amit Pitaru: 1974年エルサレム生まれ。自らの仕事やオーディオ/ビジュアル・アート、印刷媒体、そしてインタラクティブデザインの研究を助けるためのソフトウェアの開発を手がけ、ヨーロッパ、アジア、アメリカで展覧会やコンサートも開催している。教育者としては、コンピューター・デザインと創造的思考プロセスの融合に焦点を絞ったカリキュラムを開発し、現在はプラット・インスティテュートとニューヨーク大学のITPで教鞭を執っている。現在、真紀子夫人とニューヨーク在住。
●James Paterson:イラストレーター、および放送/ウェブ・デザインに取り組むビジュアル・アーティスト。描画、アニメーション、そしてプログラミングを融合させるパターソンの手法は世界各国のギャラリーやクライアントの注目を集めている。彼の作品はオンライン上では主に、Presstube.com (彼個人のスペース) と Insertsilence.com (アミート・ピタルとの共同サイト)の2箇所で見ることができる。1980年にロンドンに生まれ、現在はカナダのモントリオール在住。