東京TDC賞:Alexander Gelman
2007 TDC賞

Magazine, Book
「Clear Magazine (section)」
「Gelman Thinks, Book」


タイポグラフィとは、視覚操作によってメッセージをコミュニケートする訓練であり、その階層を確立することである。可能な限りの手段を用いて視覚的コミュニケーションを促進することである。コンテンツと明解性であったり、ムードとティーザーの設定であったり、物語であったり、警告であったり、説得であったり、伝達であったり、目的は多種多様だが、それら構造に関する全てがタイポグラフィなのだ。
『クリア』誌上で展開した「あいまいに連携するイメージの連続性」は、私がいま実験しているテーマの一部である。4枚1組のイメージは、視覚的手がかりのパターンを構成する。繰り返し現れるこれらの手がかりは、特定の色、配色、サイズ、トリミング、テーマあるいは形式の判断基準のコンビネーションにより決まり、シークエンス上のイメージの組み合わせは、それぞれ異なる特徴を備える。 それらが一緒になることで、確立されたルールには収まらないシステムをつくり出す。これらのシリーズは、いわば「連続性の連続」であり、ルールとして確立されることを絶えず拒みつづける。


Alexander Gelman

ゲルマン、もしくはGlmn として知られ、ニューヨーク、ロンドン、東京を拠点に、華々しく活躍している。その作品は世界各国で広く紹介され、プライベート・コレクションや、スミソニアン、ニューヨーク近代美術館、パリのフランス国立図書館を含む様々な美術館に永久所蔵されている。2001年にはニューヨーク近代美術館が選ぶ、「あらゆるメディアにおいて、世界で最も影響力のある現代のアーティスト」の一人に選出される。ミュージシャンやアーティスト、企業、組織と協力し、数多くのプロダクトデザインやインスタレーションを手がけ、TVコマーシャルやミュージック・ビデオの演出もしている。最近の仕事にアップル、ナイキ、ターゲット、ロンドンのワープ・レコードなど。クリエイティブは勿論、問題解決、コミュニケーションの能力にも長け、イェール大学、マサチューセッツ工科大学のメディア・ラボで客員教授を務め、多くの著作、記事、研究論文を発表している。最も著名なものは「Subtraction」(引き算)で、4ヶ国語で出版され、現代の古典として高く評価されている。最新刊は、「Infiltrate」(浸透・潜入)で、評論ジャーナリズムにおける歴史的快挙とされている。