東京TDC賞:葛西 薫+木之内厚司
2007 TDC賞

Poster
ウーロン茶「姉さんはよく食べる」
黒烏龍茶「中性脂肪に告ぐ」


黒烏龍茶はその効能の研究に3年を費やして発売に至りました。
「中性脂肪に告ぐ」広告はとにかく世の中の中高年(僕も)に振り向いてもらわねばなりません。そのために―若くないデザイン―と考えたら筆文字に行き着きました。
一方ウーロン茶は美しい姉に憧れる妹が主人公。いち少女の「なのに…ずるい」という内心のつぶやきには、はからずも平安朝的筆文字がよく似合いました。
どちらの字も木之内厚司さん(文字のなんたるかを教えてくれた30年来の僚友)の手によるものです。かたや男の、かたや女の気持ちになって、とお願いしました。毛筆にこめられた言葉の対照。東洋の文字の力を実感できた嬉しい仕事となりました。
(葛西 薫)



Kaoru Kasai

1949年札幌生まれ。(株)サン・アド。
サントリーウーロン茶、ユナイテッドアローズなどの長期にわたる広告制作のほか、近作に、SUNTORY新CIのディレクション、TORAYA CAF_の一連のグラフィックワーク、鹿島建設TORANOMON TOWERSのサイン計画、映画「花よりもなほ」のタイトルワークと宣伝制作、森村泰昌写真集「卓上のバルコネグロ」(青幻舎)の装丁などがある。
ADCグランプリ、毎日デザイン賞、講談社出版文化賞ブックデザイン賞など受賞。


Koji Kinouchi

1948年茨城県生まれ。木之内デザイン事務所代表。
故深野匡氏(ライトパブリシティ)に師事。タイポグラフィを学ぶ。
近作に、葛西薫氏とコラボしたTORAYA CAFEのロゴマーク制作、映画「日本の自転車泥棒」のタイトル、「だるま薬局」のCI制作等。
ADC入選、日本タイポグラフィ年鑑入選などがある。