東京TDC賞:M/M(Paris)
2007 TDC賞

Book, Poster, T-shirts
「MALAGA」

アートとクラフト、デザインとコンセプト - 『マラガ』はアーティストのリアム・ギリックと、グラフィックデザイナーのM/M (Paris) のコラボレーションと対話によって完成した。これらの世界を分け隔てる理由なんて何もない、とこの本の作者は言う。
ギリックは、20世紀デザインからドナルド・ジャッド作品までを網羅するモダニズム言語の批評家としてその名を知られる。一方の M/M (Paris)は、レコーディングアーティスト、ファッションデザイナー、ミュージアムほか文化的ブランディングに関心あるクライアントのイメージをつくりだす。リアムはデザインに関心があり、 M/Mのミカエルとマティアスはアートに興味を抱く。そんな彼らを誰が止められようか? 『マラガ』では、ギリックの作品タイトルである簡潔なフレーズが、M/M によってレコードカバーのようにデザインされている。ギリックの言葉の断片、具象詩が「カバーバージョン」としてグラフィックに翻訳されるのだ。17の折本からなる本書は、グレーのボール紙と透かし紙に、活版と幾重ものシルクスクリーンで刷られている。表紙にはグリーンのリネンを使い、 カラーイメージとグロス加工が施されている。中のカラーイメージが垣間見られるよう、ギリックによる特製ケースに収められている。(本作品出版ニュースリリースから)
 

M/M (Paris)

ミカエル・アムザラグ(写真左):1990年国立美術装飾学校(パリ)卒業。
マティアス・オーギュスティニアック(写真右):1991年ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(ロンドン)、グラフィックデザイン&アートディレクション修士号取得。
1992年にこの両名によって、フランス、パリにて設立される。「我々が今日デザインというフィールドで仕事をしているのは、アート・ヒストリーにおける論理的発展によるものにほかならない。」「あるイメージが我々をとらえるとか、そういったことはない。大事なのは、イメージというのはこれまでの対話やストーリー、話をした様々な人の経験といったものすべてを含むという事実、そういった先在価値に対する疑問すら含んでいるという事実にある。これが我々にとって、一つのイメージをつくりだすものなのだ。良いイメージというのは二つの事柄の間にある。以前のものとこれからのものだ。」