東京TDC賞 インタラクティブデザイン賞:ジョナサン・ハリス
2008 TDC賞

Interactive Design
The Whale Hunt


『ホエール・ハント』は、物語を語ることの試みである。2007年5月に、私はアラスカのバローに住むイヌピアアットク=エスキモーの家族と、春の捕鯨の季節の10日間を共にした。私は自らのすべての経験、すなわちタクシーでニューアーク空港でタクシーに向かう乗るところから始まり、7日後に凍て付く北極海で2頭目の鯨を屠殺するまでを、3,214枚の写真に記録した。写真は、眠っている間も含め(クロノメーターを使った)5分間隔で撮影されており、絶え間ない「写真による鼓動」の記録となっている。私の心臓の鼓動の変化に合わせて、興奮が高まった瞬間は、写真による鼓動も早くなる。(1頭目の鯨が切り開かれる間は、最大5分間に37枚のペースになった。)
これらの写真をはオンラインで公開展示され、個々の見る者が個人的な瞬間とハイレベルなパターンとの間を行き来し、様々な道筋をたどりながら、それぞれに物語を体験経験できるようになっている。


ジョナサン・ハリス

コンピュータ・サイエンス、人類学、ビジュアルアート、ストーリーテリングといった要素を結びつけ、人間を取り巻く世界を探求、解釈するシステムをデザインしている。人間の感情 (wefeelfine.org)、欲望 (love-lines.org)、現代神話 (universe.daylife.com)、科学 (phylotaxis.com)、ニュース (tenbyten.org)、匿名性 (justcurio.us)、言語 (wordcount.org)についてのプロジェクトのほか、世界最大のタイムカプセル (timecapsule.yahoo.com)を制作、10ヶ国語に翻訳される。プリンストン大学にてコンピュータ・サイエンスを学び、2004年にはファブリカ奨学生となる。ポンピドゥー・センター(パリ)、ニューヨーク近代美術館にて作品展示。ニューヨークのブルックリンを拠点に活動。