95-96 TDC年鑑 一般部門金賞:フィリップ・アペロイグ

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1995-96 TDC賞


 

 

「Octobre En Normandie」

ローマにあるフランス国立アカデミー、ヴィラ・メディチで一年過ごした後、私は1994年から新しいタイポグラフィの実験を繰り返してきた。ノルマンディーで開催されたダンスと音楽のフェスティバル「10月のノルマンディー」のポスターのために一連のアルファベット(建築学的タイポグラフィ)をデザインしてみたのである。私はモダン・ダンスとミニマル・アート、特に彫刻家たちの作品に直接的に魅力を感じ、これらの原理をグラフィックな形式に変換するにはどうすればよいのか、動きと軽さというアイディアを利用しながら、詩的な態度を維持するように努めた。レイアウト上では正方形とグリッドを使用、何段階にも及ぶ作業を行った。結果、文字がかなり重く見え、色を広い面積で使っているために厳密な意味でのミニマル的な表現ではなく、マキシマルな幾何学デザインにみえるだろう。どうも私は純粋な機能主義を求めてはおらず、メッセージを簡単に読みとることができなくても、印刷を気まぐれにまとめて遊ぶことが好きなようだ。求めるのは、バランスと優れたプロポーション。デザインのプロセスの中の感情を見つけだすことがエッセンスだと考えている。

 

Phillippe Apeloig
パリの Ecole National Superieur des Arts Decoratits卒。アムステルダムのTotal Design、ロスのエイプリル・グレイマンの下で学び、'94年よりローマのフランス芸術アカデミーの特別研究員となる。Musee d'Orsay, Carre d'Art in Nimes, ボルドーの「Arcen reve」建築学センター、フランス国立会議、フランス国立印刷所など数々の文化的組織や出版社の仕事などがある。パリのフランス図書館、ジョルジュ・ポンピドュ・センターなどで作品展示。N.Y.のメリルC.ベルマン・コレクションに作品所蔵。